再びシラカバ樹液を楽しむ

気温の上下は大きいですが、一歩一歩春は訪れ、街中でもエゾヤマザクラやキタコブシが咲き誇っています、遠くの山々にはまだまだ雪は残っていますが、徐々に景色は変わってきていますね。

マイ山林も4月中旬には1m近くの雪が残っていましたが、今はかなり解け、地面が現れるようになり、GW明けには山林の色が変化してきそうです。


昨日はもくもぐサロン屋外編の第2弾。再びシラカバ樹液の採取を楽しんでいただきました。相変わらずな~んの遊び施設のない山林内ですが、そこは大人。施設の不要さは最初から理解して来ていただいています。都会の中では味わえない空間には余分なものはいらない。だからこそ大切なものが見えてくるのかもしれません。

前置きはさておき、昨日も大量のシラカバ樹液を採ることが出来ましたね。当のシラカバには大変申し訳ないですが、自分のエネルギーに変えられる春一番の森からのお裾分けをいただき、今年も有難みを感じています。


これまでは皆さんに樹液を楽しんでもらうだけでしたが、今年からは樹液採取から体験してもらうことに変更しました。それは森を身近に感じながら親しんで欲しいという自分の想いがありますね。

何でも手に入りやすい時代ですが、自らの手で樹液を手に入れるという行為が入るだけでものの価値は変わってきますし、人の心も変わってくると思っています。

今回は樹液の採取体験を前回行った人の参加でしたので、設置はお任せ。それでも樹液が採れる不思議さは今回も感じてもらえたでしょう。

たくさんの量が溜まるまでは時間は掛かります。通常のイベントなら時間を持て余してしまうところですが、逆に何もないことが広がりを持つことに繋がりますね。そこは自分の発想で。山菜を摘むもよし、雪面を掛けるも良し、焚き火の火を見るもよし。思い思いの時間を過ごしながら、シラカバ樹液が溜まるまでを待ちます。



そして、ティータイム。

シラカバ樹液で入れた紅茶は格別ですが、採りたての樹液を森の中で飲めることにどんな意味があるか。その答えは存在していない。それは教えられるものではないですからね。


人と森が近づくためには何が大切なのか。

効率的で費用対効果ばかりを追い求める都会生活に浸ってしまうと森の存在意義は意識しなくて生活できてしまう。もし、都会生活のような真似事を森の中に作っても、それは虚しい空間になってしまう。そこが森である必要性は低いからなんでしょう。

五感をフル活用することが大切なこととわかっていても、まだまだ自分の力は足りていない。森を産業価値しか追い求めない時代だからこそ、もっと力を入れていかなければならないだろう。

堅い話ばかりではつまらない。

やっぱり得た恵みをしっかりいただかなければ。

人からは贅沢と言われるシラカバしゃぶしゃぶにシラカバ樹液で割ったお酒。決して贅沢と思われるほどのものをいただいている訳ではないです。森林の恵みをどう使っていくかは個人に委ねられていると思っています。

国がどんな政策を打ち出しても、それに従うか従わないかはあくまでも個人の考えが優先。自分は金を拝むために森林を所有している訳ではないですから。

もっとこの山林に来て欲しい!

これから先はシラカバ樹液しゃぶしゃぶを食することができるのはここで採取した人だけが楽しめるものへと変化していくでしょう。


どうしてそうするの?

答えは来てもらわない限り見えてこないかな。


ようてい木育倶楽部

五感を使って、気付き、そして考える、豊かな人間性を育む「人づくり」、 森や木のことを学び、理解してもらいながら森林を維持する「社会づくり」を推し進めるのが木育の姿。 森や木を通して、持続可能な社会づくりに向けたお手伝いをすることが当倶楽部の仕事です。

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