マイ箸づくりから始まる木育

今日はマイ箸づくりのイベント手伝い。

治具とカンナを使って箸づくりを行うイベントは比較的容易に出来るため、全国各地で行われていますね。

自分の箸を簡単に作られるということで、木を使うことのPRにも繋がりますが、主催者側は作らせて終わりじゃ物足りなさを感じます。思いは人それぞれで、箸を使っていくうちの変化を期待する、という他人任せの前に、こちら側も何か仕掛けを考えることは必要でしょう。


前回のブログでも触れましたが、「きょうから木育 365のヒント」には箸づくりが木育に繋がるヒントがいっぱい書かれています。


例えば「木材の違いを感じる」というヒント。

今回の箸づくりでは6種の樹種から選んで箸づくりをしてもらうのですが、色や重さ、そして木目など樹種によっての違いはあります。箸材を選んでもらう前に自分のお気に入りの材を選んでもらうにしても、参加者にはいろいろな情報を提供したいですね。

さらに「大工仕事を体験」というヒント。

カンナを使って箸材を削りますが、大工道具が家庭から消えている現状ですから、道具を使って作る楽しさを味わってもらうことは必要なことでしょう。

何でもお金があれば手に入る時代だからこそ、「手づくり」というものを考えて欲しいですね。

それとカンナという道具。引いて削るという行為は鋸も同じですが、「引く」という行為が日本の文化につながっているのではないかと。外国のカンナは押して使う道具ですからね。

箸づくりを行うだけでも、他にもヒントに関連するものはいっぱいあります(匂いを嗅ぐ、プラに変わってしまったものなど)。


30分程度で出来るマイ箸ですが、ヒントから学ぶ「仕掛け」を考えながら、イベントを作ってゆくことが必要なんでしょう。

30分で出来ることは知れていますが、マイ箸以外にも持ち帰って欲しいものを一つ見つけて。


ようてい木育倶楽部

五感を使って、気付き、そして考える、豊かな人間性を育む「人づくり」、 森や木のことを学び、理解してもらいながら森林を維持する「社会づくり」を推し進めるのが木育の姿。 森や木を通して、持続可能な社会づくりに向けたお手伝いをすることが当倶楽部の仕事です。

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